この記事では、仕事中のコミュニケーションにおいて結論から話すメリットとその具体的な方法を紹介します。
対象読者は、うまく情報を伝えられない、「説明が長々としていてわかりづらい」と言われた、といった経験がある人です。
この記事を読めば、これらの事態に陥る頻度が減り、スムーズにコミュニケーションできる優秀な人に一歩近づけます。
結論から話すための有益なフレームワークも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
結論から話すといい理由
結論から話すのがいい理由は、短い時間で相手に必要な情報を伝えられるからです。
どういうことなのか、結論から話さなかった場合と話した場合とを比較してみましょう。ここであなたは、ローカルでWebアプリケーションを開発しているとしましょう。
結論から話さなかった場合
あなたは上司に以下のように伝えました。
「ローカルでエラーが発生しました。」
これを聞いた上司はどうすればいいでしょうか?意図を想像しようにも様々なパターンが想定できます。
- エラーが解決できなくて詰まっている
- 本番環境で同様のエラーが発生していないか懸念している
- 他の開発者との環境差異により発生したエラーかどうかを知りたい
- 既知のエラーかどうか確認したい
- 単なる雑談
「意図はなんだろう?」と上司が頭をフル回転させている最中、あなたはエラーの詳しい説明をし始めます。
耐えかねた上司はあなたの話を遮り「ちょっと待って、いったい何が言いたいんだ?整理してから話してくれ。」と言いました。あなたはトボトボと自分のデスクに戻って話を整理するのでした...。
この時点で話はほとんど前に進んでいません。あまりコミュニケーションがうまくいっていませんね。
結論から話した場合
あなたは上司に以下のように伝えました。
「本番環境のエラーを見つけたかもしれません。」
これを聞いた上司はどうすればいいでしょうか?今度は話の筋道が明確です。おそらく以下のようなコミュニケーションが発生するでしょう。
上司「なぜそう思うの?詳しく状況を教えて。」
あなた「ローカルでこんなエラーを見つけて・・・」
コミュニケーションがうまくいきそうですね。「ローカルでのエラー発生」は「本番環境のエラーかもしれない」という結論に付随する情報だったのです。
結論から話すメリットが具体的にイメージできたでしょうか?ここではできたと信じます。
では、次にどうすれば結論から話せるようになるのか、その方法を紹介します。
結論から話す方法
今回は2つの観点で、結論から話す方法を紹介します。PREP法の使用と些細な情報を取り除く意識です。
PREP法
PREP法とは、物事を説明する際に使うフレームワークで、以下の順に伝える手法です。
- Point: 結論
- Reason: 理由
- Example: 具体例
- Point: 結論
たとえば
- Point: 本番環境のエラーを見つけたかもしれません。
- Reason: ローカルでの開発中にエラーを発見したからです。
- Example: 再現手順とエラー全文はこちらです。
- Point: 本番環境でエラーが発生していたらまずいと思い取り急ぎ報告です。
こんな感じでしょうか。
PREP法を実践できる機会はプライベート含め膨大にあります。自分の頭の中にある情報を、結論、理由、具体例に整理して伝える習慣をつけましょう。口頭が難しければ、まずは文章からやってみるといいです。徐々に上手くなるはずです。
些細な情報を取り除く
比較的重要度の低い情報を取り除いていくことで、結論を露わにする手法です。
何が結論なのかよくわからなくなったら、以下のような情報がないか自問自答してみましょう。もしあったら、結論とは別の付属的な情報であるケースが多いです。
- 言い訳: 「まだドキュメントを読み込めていないのですが」「環境構築がうまくいってなくて」といった、本題に入る前の保身
- 変な気遣い: 「〇〇さんのコードは完璧だと思うんですが、ちょっと動きが怪しいような気がしなくもなく…」といった、過剰な配慮
- 駆け引き: 「A案もいいですが、B案も捨てがたく」といった、相手の顔色を伺うための曖昧な表現
- 経緯: 「ログを見たら警告が出ていて、ググってみたらStack Overflowに記事があって、それを試したら…」といった、作業プロセスの実況中継
- 例外: 「理論上は起こり得るのですが」「ごく稀なケースとして」といった、メインの事象ではない細かい可能性への言及
これらの情報が不要というわけではありません。たとえば「言い訳」は文脈によって適切な理由になりえますし、「経緯」は有用な情報になりえます。あくまで、結論ではない情報、とご理解ください。
さいごに
仕事中のコミュニケーションにおいて結論から話すメリットとその具体的な方法について、理解していただけましたでしょうか?
ぜひ今から使ってみてください。家族や友人との会話、会議など試せる機会はすぐそこにあるはずです。
最後までご覧いただきありがとうございました。また別の記事でお会いしましょう。